糖尿病の症状チェックポイント

自覚症状がないからこそ早めのチェックを!

糖尿病は、はじめのうちは自覚症状があまりないために、発症していることに気づかない場合が多く、気づいたときには合併症を引き起こしているケースがほとんどのようです。

 

糖尿病は重篤な合併症になると、命の危険もある病気ですが、早い時期に発見して血糖値を上手くコントロールすることができれば、決して日常生活が困難になることはありません。

 

ですから、糖尿病予備軍と思われる人は、日々体調を糖尿病の症状と照らし合わせてチェックしていると、早期発見ができますので安心です。

 

それでは、糖尿病を自分で判断するための症状などのチェックポイントをいくつかご紹介します。

 

チェックポイント1 体重の減少

体重計

 

太り気味の人の場合は、生活習慣病予防のためにも、定期的な運動や食事制限でやせる努力が必要ですが、糖尿病になると特に何もしなくてもやせる症状が出てきます。

 

糖尿病では、食事の量は変わらず、運動やダイエットをしていないのにやせてきたり、食欲が増加して山ほど食べるようになったのに、どんどんやせていきます。

 

糖尿病は太り気味の人に多く発症するので、初めのうちはやせたら嬉しく思うかもしれませんが、摂取カロリーを減らすことや消費カロリーを増やすことを一切していないでやせるのは、身体のどこかに異常をきたしているからなのです。

 

ですから、思い当たるふしもないのに体重が急に減ってきたときは、糖尿病を疑って医師の診断を受けることをおすすめします。

 

糖尿病は合併症を引き起こす怖い病気ですが、症状が進行するまでに早期発見して治療を開始すると、その後の生活に支障をきたすことはありません。

 

では、糖尿病になるとやせるのは何故なのでしょう。

 

糖尿病でインスリンの作用不足になると、食べたものがエネルギーに転換されない糖代謝の異常が起こるため、食べたものは尿糖として体外に出てしまい、どんなにたくさん食べていてもカロリー不足になってしまいます。

 

カロリー不足により活動エネルギーが不足すると、全身がだるくて疲れやすくなります。

 

そこでブドウ糖が不足した身体は、体内の脂肪を分解してエネルギー源にしたり、筋肉のタンパク質を分解して細胞に必要なブドウ糖を生成するようになっていきます。

 

その結果、糖尿病が進行していくと、体内の脂肪や筋肉がエネルギー補給で使われてしまうので、何もしなくてもどんどん体重が落ちてやせていくのです。

 

チェックポイント2 喉が渇きやすい

ジュースを飲む男性

 

常にひどく喉がかわいて、今まで飲まなかったような甘いソフトドリンクを好んで飲むようになったり、口の中が粘るのも糖尿病の特徴です。

 

糖尿病になると、体内の糖質をコントロールするインスリンの作用が悪くなることで、血液内の糖の比率が高くなり、血糖値が高い状態が続きます。

 

そうなると、血液に水分が不足してドロドロに濃くなりますが、身体はこれを体内の水分を使って薄めようとします。

 

そこで、脳が脱水症状と判断して指令するので、のどの渇きを頻繁に感じるようになります。

 

今まではあまりのどが渇かなかったのに、あるときから急にやたらと水分が欲しくなるようになったら、それは糖尿病の症状かもしれませんので、医師の診察を受けるようにしましょう。

 

糖尿病で高血糖の時は、体内にブドウ糖が取り込めないので、飲むほどにのどが渇きますし、砂糖入りの甘いソフトドリンクなどが非常に飲みたくなります。

 

健康な人の場合は、食事をしてもすぐにインスリンの働きで糖分が分解されてエネルギーとして使われますが、糖尿病の人の場合は、糖分分解ができずに血液の中に多くの糖分が入ってしまうので、急激に血糖値があがり、ひどくのどが渇きます。

 

糖尿病ののどが渇く症状を予防するには、糖分の過度な摂取を控えることと、摂取した糖分を食後のウォーキングなど軽い運動を行って早く体外に排出させることが効果的です。

 

ただし、インスリン注射や血糖値を下げる薬を服用している場合は、低血糖を招くことがありますので、医師と相談してから運動するようにしましょう。

 

チェックポイント3 尿の回数が多くなる

洋式トイレ

 

糖尿病では、尿にも症状があらわれます。

 

糖尿病になると、尿の回数が増えて、尿の量も多くなったり、残尿感が出てきます。

 

日中に日本茶やウーロン茶をたくさん飲む人や、ビールが大好きでいつもジョッキに何杯も飲む人は、頻繁にトイレに行くので、尿の回数や量が増えても糖尿病を発症したかどうかがすぐにはわかりにくいかもしれません。

 

飲み物をたくさん飲めば、たくさん尿が出るのは当たり前なので、糖尿病とは思わないかもしれませんが、糖尿病の場合は尿の臭いがきつくなるので、臭いに注意していると気づくことができます。

 

健康な状態での水分の摂りすぎによる多量の尿は、薄くなっているので臭いも色もきつくありません。

 

それから、頻尿や残尿感は、ストレスが多い場合や加齢でも起こることなので、他の症状と合わせてチェックすると良いと思います。

 

尿の異常に気がつかないまま糖尿病が進行すると、糖尿病の三大合併症である糖尿病腎症になり、腎臓の糸球体という部分の毛細血管が悪くなって、腎臓が尿を作ることができなくなります。

 

そうなると、機械で血液の不要な成分をろ過して、機会で人工的に尿を作らなければならなくなり、病院などでの人工透析に通わなければいけなくなります。

 

日本では、人工透析になる原因のトップが糖尿病腎症となっており、人工透析は週に数回行わなければならないので、患者の日常生活に大きな影響を及ぼしています。

 

人工透析はお金も時間もかかるうえ、精神的にも非常につらいものです。

 

糖尿病が合併症をひきおこすまでに、尿の症状に十分な注意を払って、糖尿病の進行を防ぐ処置ができるようにしましょう。

 

 

このように自覚症状の出にくい初期の糖尿病ですが、自分の体調をよく観察していくと、何らかの兆候が現れている場合があります。

 

特に妊娠中に尿に糖が出たことがあったり、家族や肉親に糖尿病の人がいる場合は、糖尿病になりやすいタイプですので、自覚症状が無くても定期健診を受けるようにしましょう。

 

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